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BLの箱

ボーイズラブ小説・漫画などの感想をぽつぽつ書き残してます。ネタバレ注意。

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天使の啼く夜 (幻冬舎ルチル文庫)天使の啼く夜 (幻冬舎ルチル文庫)
(2006/09/15)
高岡 ミズミ

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奈良さんの表紙に惹かれて買ったので
正直内容はあまり期待してなかったけど…
胸がぎゅうぅぅぅと締めつけられるような切なさに
思わず涙しちゃいました。


21歳の伊佐秀和は、女に追い出された日、田宮知則に拾われる。人材派遣会社を経営する田宮と同居するかわりに、行儀作法を叩き込まれる伊佐。目的を知らされず面白くない伊佐に、顔のよい男なら誰でもいいと田宮はそっけない。苛立つ伊佐は田宮を組み敷き身体を繋ぐ。やがて田宮の悲壮な決意を知り、伊佐は次第に田宮に惹かれていくが…。


7~18歳のまでを施設で育ち、以後ずっと女に養われていた伊佐。
誘われるまま田宮の元へやってきたが
田宮は身の回りの世話は必要ないと断り
さらには体を求めてくることもなく
ただ最低限の礼儀作法と一般常識を学んでくれればいいと言う。
そうすればなに不自由ない生活をさせるし、謝礼まで用意すると…

一方的に与えられるだけって、やっぱり不安ですよね。
特に伊佐は今まで、ヒモとして生きてきてるから
相手になにかを求められることが当たり前になっている。

人形のように綺麗な顔の内側で何を考えているのか
感情をまったく表に出さない田宮。
田宮の取り乱した姿を見てみたい。
取り乱す人間は醜いと思っていたはずなのに…。

伊佐は強引にら田宮を組み敷く。
田宮が初めて戸惑いを露わにする。
もっと怯えた顔が見たい。
今までの義務のようなセックスとは違う興奮…


食ったつもりが、食われたような気分だ


翌日、田宮が何もなかったように振るまうものだから
伊佐は昨夜のことを思い出させるようなことばかりを口にする。
なんだか子どもっぽくて可愛いじゃないか
と、ちぃは胸キュンな感じで読み進めちゃいました。
田宮を訪ねて来た桐嶋にも嫉妬してます。
どんどん田宮に嵌っていってますね。

でも肝心なことはまだ知らされてないんですよね。
なぜ伊佐を拾ったのか。伊佐の役目はなんなのか。
しかし、詰め寄る伊佐に…


「おれは良よかったか?」    (はい?

「そうだな。よかったな。癖になりそうなくらい」  (はいぃぃ??

「なら、またしよう」         (えぇぇぇぇぇぇぇ!?


話の流れについていけないんですけど…
ちぃはページを飛ばして読んでしまったのでしょうか。
いえ、そんなことはないですよ(汗
なんですか?そのいきなりすぎる発言は。
もっと読者に優しい流れにしてください。
もう少し、ちぃに心の準備をする時間をお与え下さいませ
今日の田宮は積極的です。お口でやってくれちゃいました。

でもやはり肝心なことは話してもらえない。
伊佐の中にわだかまりはどんどん膨らんでいきます。

そして、やっと田宮の目的を知った伊佐。
義理の父親を死に追いやった男に復讐をする。
そのためにまず、その男、加治の愛人に近づく。
それが伊佐に与えられた仕事。

うまく愛人を騙し、加治のパーティへ潜り込む。
そこには加治と繋がりのあるヤクザももちろんいます。
そして疑われボコボコにされちゃいました。
なんとかマンションまでたどり着いたところへ田宮から電話が。
平静を装ったつもりが、田宮は気づいたみたいです。
愛をかんじますよ (うふふっ
伊佐の身体を目にし、表情を一変させる取り乱す田宮。
感情を剥き出しにして…。
泣きそうに顔を歪めて…。


「あんた、そんな顔もできるんだ」


田宮のこの行動に、表情に、伊佐の顔には笑みが浮かびます。
そりゃそうですよ。
今までどんなことをしても、言っても、無反応、無表情で
決して感情を表に出さなかった男が、こんなにも取り乱している。
そしてそうさせているのは間違いなく自分。
自分のために、こんなにも取り乱し、心配してくれている。
嬉しくないわけがありません。


「そんな顔するなって。やりたくなるだろ」


ケジメをつけに行こうとする伊佐を引きとめようと必死になる田宮。
復讐の道具として伊佐を買ったはずなのに…。


「俺は天涯孤独で、なにかあっても悲しむ人間なんていないって」

「お前になにかあったら、私が悲しむ」

「伊佐……お前を失いたくない」



田宮は伊佐に、伊佐がここにいる理由をくれた。
田宮の役に立つために生まれ、存在しているのだと思わせてくれた。
それだけで十分だったのに。

涙を流す伊佐の姿に私まで涙が込み上げてきました。
やはり奈良さんのイラストは素敵です。
イラストなしでも十分感動なんですが、効果絶大です。

加治に捕らえられ、お互いを庇い合う2人。
傷を負わされた田宮を目にし、我を忘れて相手に向かっていく。
桐嶋が助けに来てくれなかったら
2人とも確実に東京湾に沈んでいたでしょうね


胸が苦しい。痛い。切ない。顔を見ているだけでどうにかなりそうだ。
こんな感情は、初めてだった。


今回は思いかげず素敵な作品に出会え大満足です。
ほかの方の感想を拝見すると、賛否両論な感じだけど
ちぃは大満足ですよ。
あまり期待せず読んだからかな(笑
ただひとつ不満を言わせてもらえば
物語が伊佐目線で書かれていて
田宮の心情があまり伝わってこなかったこと。
田宮はいつ伊佐のことを好きになったのか。
一度も厭だと思ったことはない、厭だとは思わなかった
って言ってたけど、じゃあ最初に声をかけた時からなの??
でもそれはなんか違う気がするし…
もしかして伊佐を初めて目にしたときから
無意識のうちに惹かれていたとか?


「挿れたら……触……ってくれるって言った」


なんか田宮可愛いんですけど
いつのまにそんなおねだりを覚えたんですか!!
ちぃにはかなりツボでした。


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